自動短歌生成装置
2010年9月5日 | rakuan
自動短歌生成装置なるものが作られていて、なかでも「星野しずる」が有名です。
「次の短歌を生成」というボタンをクリックすると、短歌が自動生成されます。
550個の単語を20 種類の構文にそってランダムに並べて、文字列が出力されるスクリプトのようです。
だから出来た短歌に作為や意図は、まったく無い。
下の短歌は、クリックして生成された内の一句。なんか一作品っぽいでしょう。
作者と無関係に、読む方が意図や意味を読み込んでしまうといことでしょうか。
「いらだちを愛した君の週末に引きこまれそう きえてゆく恋」
映像になると、もっと、何か意味をもったものに捉えてしまう。
↓これってどうしても顔に見えてしまうでしょう。マンホールのふたの一部なのに。
ずいぶん前になるが、ソーカル事件というのがあった。
ニューヨーク大学物理学教授だったアラン・ソーカルが、ポストモダンの哲学者や社会学者達の言葉を引用して、
それらと数学や理論物理学をでたらめに関係付けた「疑似論文」を、当時人気のあった人文学系の評論雑誌に投稿、でたらめな論文が掲載されてしまった。
当時は大きなスキャンダルになったが、「星野しずる」の作品が角川短歌賞を受賞するようなものだろうか。
ちなみに、枡野浩一さんが主催する「枡野浩一短歌賞」を受賞しています。